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水揚げをきちんとすることがポイント
水が揚がりにくいので扱いにくいのですが、きちんと水揚げをすればあじさいならではの色彩とボリューム感が楽しめます。切り口を2つに割って中の白い綿を掻き出します。次に切り口を叩いて焼きミョウバンを擦り込んでなじませてから深水につけて養うのが基本。綿を掻き出した後、花を濡れた新聞紙で包んでから、切り口を炭化するまでしっかりと焼いて、深水につける方法もあります。ライラックなどもこの方法で水揚げします。 |
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材料:あじさい 器:ガラス
10年に1度開催される国際園芸博覧会で金賞を受賞した西洋あじさいの「未来」。白地に淡いピンクの縁取りがエレガントです。鉢植えの2房をグラスにのせて葉をアクセントに。アイスクリームのようでオシャレ! |
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切り口を割って綿を掻き出す |
炭化するまでしっかり焼く |
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材料:あじさい
器:ガラス
10年に1度開催される国際園芸博覧会で金賞を受賞した西洋あじさいの「未来」。白
地に淡いピンクの縁取りがエレガントです。鉢植えの2房をグラスにのせて葉をアク
セントに。アイスクリームのようでオシャレ! |

器の緑に1房ずつ引っかけてゆく |
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ヨーロッパで改良された西洋あじさい
日本では品種改良されなかったあじさいは、19世紀にヨーロッパに渡り、フランスやドイツ、オランダなどで盛んに品種改良が加えられます。そして大きく華麗に、色彩もピンクや赤、紅紫色など豊富になり、400種類以上の園芸種が誕生。華麗な花として結婚式にも使われるようになります。そして20世紀初頭、西洋あじさいとして日本に里帰り。戦後、華やかな色彩と親しみやすさで、梅雨の花の主役となりました。 |
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ヨーロッパで品種改良された西洋あじさい |
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25センチの大輪。シックな色合い |
葉に城の斑が入ったがくあじさい系 |
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花軸が長い園芸種「墨田の花火」 |
白にピンクの覆輪が愛らしい「未来」 |
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重厚感のある色彩を生かして洋風に飾る
あじさいの鮮やかな花色やそのボリューム感を生かして洋風に飾るのであれば、園品種の西洋あじさいがおすすめ。ただしボリューム感が充分にあるので、低くいけて、他の草木を高く合わせると安定感が出ます。また花が大きすぎるようなら、小房に切り分けても楽しめます。水揚げがあまりよくないので、吸水スポンジを使うより、水を張った器にいけるほうがいいでしょう。

材料:あじさい スモークツリー ユリ 器:ガラス
あじさいとユリは日本特産の花。でもヨーロッパで品種改良され、洋風の雰囲気を身
にまとって里帰り。濃い色のあじさいを口元に入れ、ユリとやわらかな質感のスモー
クツリーを合わせ、同系色でまとめました。
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ユーチャリスリリー |
ユリ(カサブランカ) |
トルコギキョウ |
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あじさいの色彩を生かすおすすめの取り合わせ |
スモークグラス |
センチュリーネオ |
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繊細な原種の花姿で和の趣を演出する
あじさいは大きくて存在感もありますので、和風の場であれば、枝数少なく、丈を低くいけると落ち着きます。また露地咲きのやや小振りな手まり咲きや、がくあじさい
は枝振りにも変化がありますので、和の趣を演出してくれるでしょう。取り合わせは楚々とした和風の草花や、ススキやカルカヤなどの葉もの、フトイやトクサといった水辺のすらりとした姿の植物も、あじさいにはよく似合います。器では籠も映えます。
材料:がくあじさい ササユリ 器:陶器がくあじさいとササユリを組み合わせた、清楚感漂う和風の花飾り。器に留め木を十文字に入れ、がくあじさいを口元とやや低めに挿します。ササユリは高く入れて表情を生かします。留ま木を十文字に入れて花留めにする |
和の風情を生かす、おすすめの取り合わせ |
ナデシコ |
キキョウ |
ヒメユリ |
カルカヤ |
フトイ |
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